
KNOWLEDGE 01 — 起源
馬具から生まれた革の話。
ブライドルレザーは、もともと馬の手綱(ブライドル)を作るために開発された、イギリス生まれの革です。
馬具には、雨や汗に負けず、何十年と使い続けられる強さが求められました。その要求に応えるため、上質な牛革に蜜蝋(ビーズワックス)と牛脂を何度も塗り込む製法が生まれました。
使い道は馬具から鞄・財布へと広がりましたが、製法の本質は今も変わっていません。
KNOWLEDGE 02 — ブルーム現象
届いたとき、白い粉が出るのはなぜ?
ブライドルレザーを受け取ったとき、表面に白い粉のようなものが浮いていることがあります。これは「ブルーム」と呼ばれる現象です。
革の内部に染み込んだ蜜蝋や牛脂が、温度変化などをきっかけに表面へ浮き出たもの。汚れではなく、品質のよい証です。
乾いた布でふき取ると一時的に消えますが、また出ることがあります。使い込むうちに少しずつ革に馴染み、ツヤへと変わっていきます。ブルームは、ブライドルレザーが持つ自然な状態です。

KNOWLEDGE 03 — 製法
蜜蝋と牛脂を、何度も。
ブライドルレザーの製造には、時間がかかります。
植物タンニンでなめした牛革に、蜜蝋と牛脂を混ぜたワックスを何度も塗り込み、革の芯まで浸透させていく工程は、数週間から数ヶ月を要することもあります。
この手間が、ブライドルレザーの耐久性と美しい光沢を生み出します。大量生産が難しく、今もなおひとつひとつ職人の手を経て作られるのは、この製法に理由があります。

LEATHER GOODS
この革を知ってから手にすると、見え方が変わる。
マスミ鞄嚢のブライドルレザー製品には、英国製の原皮を使用しています。
手に取ったとき感じるほどよい硬さ、使うごとに増す光沢。その背景には、ここまで読んでいただいた革の歴史と製法があります。
知識はひとつの小道具です。それがあると、物との付き合いがより豊かになります。
COLLECTION
ブライドルレザーコレクション
もっと知りたい方へ
よくある質問
使い始めの数週間から数ヶ月は出やすい傾向があります。使い込むにつれて革に馴染み、自然と落ち着いてきます。乾いた柔らかい布でふき取りながら使っていただくと、徐々にツヤへと変化していきます。
ブライドルレザー専用のケアワックスを月に一度程度塗り込むと、ツヤと保護力が長持ちします。乾いた柔らかい布で拭き取るだけでも日常の汚れは十分落とせます。なお、当店ではブライドルレザー用ケアワックス(セジュイック社製)をお取り扱いしています。
ブライドルレザーは蜜蝋が染み込んでいるため、一般的な本革より水に強い性質があります。濡れてしまった場合は、乾いた布でやさしく拭き取り、直射日光を避けて風通しのよい場所で自然乾燥させてください。
革を育てる、という楽しさ。
道具を買うとき、私たちは機能を選んでいます。でも、ブライドルレザーのような革は、時間とともに変化し、持つ人の痕跡を刻んでいきます。
ツヤが増し、角が丸くなり、やがて「自分の革」になっていく。その過程もまた、ひとつの楽しみです。
どうぞ長く、大切に使ってください。






















